みなさんこんにちは!カナダ在住のMinamiです。
ついこの間オリンピックが始まったと思ったらもう終わってしまいました。
開催される何年も前から色々と問題があったのに、始まってみたらあっという間だったので、開催される前の不安な状況の方が印象が強いのは私だけでしょうか?汗
私は2020年オリンピックが東京になると決まった頃は東京の外資系企業で働いていたのですが、通訳者になるためにカナダへの留学を考えていました。その時に立てたライフプランでは、2020年までにボランティアとしてでもいいからオリンピックに関わる通訳・翻訳ができるよう、それを逆算して留学の時期などを考えていました。
そんなライフプランも結局はただのプラン、実際はコロナで日本に帰国できないし、特に競技を観戦したりもせずオリンピックとは無縁の生活をしているので、ああ残念だなぁなんて思っていたのですが、よく考えてみると:
- 現在カナダのBC州にある翻訳会社に翻訳者として勤務していること、そして
- その案件の中にいくつかほんの少しだけオリンピックに関する案件もあり
だったので、想像していた通りではなかったにせよ、ライフプランには意外と沿っていました!
これからも、色々なことに挑戦し続ける人生を送っていきたいものです。
挑戦するといえば、今回のトピックである海外でのホームステイも、チャレンジに感じる人も多いかと思います。
実際、全く会ったことも無い家族と一定の期間一緒に過ごすわけですから、緊張しないわけがないですよね。ましてや言語が異なるとなると、「仲良くやっていけるかなぁ」「言いたいことがきちんと伝えられるかなぁ」と不安になります。
結論から言うと、ホームステイをプラスの経験にできるか、ネガティブな結果で終わらせてしまうのかは、ホストファミリーではなくあなた次第です!!!
よく、ホストファミリーには当たりハズレがあると言いますよね。
- 凄くフレンドリーでいろいろな所に連れて行ってくれる絵にかいたような素敵なファミリー
- 洗濯からベッドメイキング、ご飯の支度はもちろんお弁当までなんでもしてくれる!
- ホームステイのお金目当てでお世話どころか何もしてくれない無愛想なファミリー
- ご飯がまずくてとても食べられるものではない!
- 外国語で話してばかりで輪に入れない
上記の感想はホームステイを経験した人ならどれか一つに必ず当てはまるはずです。
では、青線が引かれたネガティブな感想を抱く人は、本当にホストファミリーがいけなかったのでしょうか?
ここで、私のホームステイ経験を話したいと思います。
私は、2年連続でイギリスに語学留学に行ったわけですが、2回とも本当に素敵なホストファミリーでした。
1年目のホストファミリーは、当時7歳の男の子と9歳の女の子がいる4人家族で、犬が2匹いました。
4人とも凄くフレンドリーで、家にいるときはずっと一緒に過ごして、毎日お庭のプールで遊んだり夕飯を食べながら映画を観たりしました。子供は2人とも凄く元気で四六時中私にたくさん甘えてくれて、本当に可愛かったです。
週末にはボーンマス市から少し離れた郊外に連れてってもらい、ファミリーの親戚のキャンピングカーで穏やかな平野に行き、ゆったりといわゆるアフタヌーンティーを楽しんだりもしました。
当時の私は英語が得意といってもそんなに流暢ではなかったと思いますし、実際に言いたいことが上手く言えずに詰まってしまうこともあったと思うのですが、そんな思い出よりもファミリーと楽しく過ごした思い出ばかりがあります。
ご飯も、朝はいつも各自シリアルだったこと以外は正直あまり覚えていないのですが、満足していたのは覚えています。
洗濯もしてくれて、料理も手伝うよと言ってもいつも「もっと広いキッチンだったら手伝ってもらうけどねぇ」といって、毎日作ってくれました。
時は進み次の年。
2年目は別のホストファミリーと過ごすことになった私ですが、なんと同じくサマープログラムに参加した子がそのホストファミリーに当たったのです!
私は凄く興奮して、そのファミリーがいかに素敵な家族で、何も心配する必要はないということを彼女に力説したのを覚えています。
では、その子は私と同じように楽しいホームステイを経験したでしょうか?
残念ながら、彼女はむしろ私とは真逆の感想を持ちました。
毎日語学学校で、彼女はそのファミリーがいかに「ハズレ」であるかを、去年お世話になっていかに素敵なファミリーだったかを演説した私がいる場で愚痴ります。
彼女は英語が全然できないのでうまく会話ができず、だから輪に入れてくれないし、犬は臭いし、ご飯は「まるで生ゴミのよう」とまで言いました。
これが私にとっていかにショッキングなことであったかは、皆さんにも想像できるでしょう。
あんなに楽しい思い出をくれた大好きなホストファミリーの悪口を目の前で聞く…
私は果たして記憶を美化させ過ぎていたのか?とまで思いました。
ところで2年連続ボーンマスに留学しに戻ってくる人はほとんどいないでしょう。
私もまさか戻ってこられるとは思っていませんでしたが、1年目の留学後に私が本当に目を輝かせていかに素晴らしい体験だったかを母親に話していたら、母親が来年も行きたい?と聞いてくれたのです。決して安くない語学留学、2回も行かせてくれた親には感謝しかありません。
ホストファミリーも、まさか私が本当に次の年にまたボーンマスに来るとは思っていませんでしたし、過去に戻ってきた人もいなかったわけですから、2年目に私が会いに行ったときはとても嬉しそうでした。1年経って、前年の留学からモチベーションMAXの私は英語力も上がり、ホストファミリーにも「Minamiの英語凄く良くなったね!」とびっくりされました。
そうやって実際にそのホストファミリーに再会して思ったのは、やっぱり彼らはすごくいいファミリーであったということでした。ディナーもご馳走になりましたが、私の2年目のホストファミリーと同じようなものでそんなひどいものではありません。
それ以降、私はその子の愚痴を聞くのが辛くて、留学中唯一の悩みがその愚痴でした笑
このストーリーから分かる通り、ホストファミリーは同じなんです。
その同じファミリーと一緒に過ごして楽しい経験を得られるのか、「ハズレ」だと思うのかは私たち次第なんです。
確かに、英語力は私とその子でだいぶ違いました。それでなかなか心を開けないのはもちろん分かります。でも私は英語力だけでここまで感想が変わると思いません。
ホームステイをする理由って何でしょう?
ホームステイをするのは、その国の現地の人の暮らしに触れるため。
家事洗濯料理など自分の身の回りの世話をしてもらうためでもなければ、ご馳走を毎日つくってもらうためでもありません。
それはあくまで付加的であって、一番重視するべきなのは、現地の暮らしを肌で経験することなんです。郷に入っては郷に従えです。
ご飯がまずいのは、イギリス人じゃなくても日本人だってあり得る話で、国関係なくその人次第です。まずいなら一緒に作ったり、むしろ自分が作ってあげればいい。それか友達と外食にいけばいい。
洗濯してくれない、洗濯のルールが変だと思うなら、自分でやればいいし、コインランドリーに行けばいい。
輪に入れてくれないんじゃんくて、あなたがまずふさぎ込んでいるんです。言っていることが分からないからと退屈そうにしたり、自分の部屋に閉じこもっていませんか?そりゃファミリーも気を使ってしまいますよね。英語を学びに来ているのですから分からないのは当然です。それでも、できるだけ彼らの会話に集中したり、質問したり、コメントすることで、あなたがファミリーと関わりたいんだという姿勢を見せることが大切だと思います。あと、笑顔は最大の武器です。悲しいことがあるときまで常に笑う必要はありませんが、普段話しかけられたときにビビるのではなく笑顔を向けるだけでも違うと思います。
また、ファミリーが忙しい人で全然家にいなくてホームステイの意味が無いという人もいます。それは確かに残念ではありますが、それはつまり、今は共働きが多いということ。家庭を持たない夫婦が多くなっていることであるという、現地の文化を学んでいるんです。次回記事で詳しく書きますが、私の2回目のホストファミリーも、日本とは違うモダンな家庭でした。
全部学びの姿勢でいることが大切。
ホームステイに限らず、留学に行く際に一番意識したい点です。
私は海外に行く際はいつもこの考えを重視します。これまで育ってきた国を出て全く知らない土地に行くんです。どんなに小さなことも経験です。留学にこれから行こうと思っている人も、今留学中の人も、「この国ではこうなんだ、面白いなぁ!」と思えるようになるといいですね。
今回の記事で、ホームステイに対する不安が少しでも解けたら嬉しいです。何でもやってもらう、向こうからいつでも凄くフレンドリーに接してくれることを期待していくのではなく、現地の家庭のリアル事情を学ぶ気持ちで行きましょう。自分次第でいくらでも楽しいものにできます!数日単位の短いものも含めて計4回ホームステイを経験した私が保証します!!
長くなったので、2年目のホストファミリーに関しては次の記事にしますね。
最後までお読みいただきありがとうございました!